僕の事なんですが、これから似たような悩みを経験をする方の参考になればと思い、書き記しておきます。
この記事は、うつ病でどうしても家から出る気がなく自宅療養してしまい、後日、「傷病手当金請求書の医師の意見欄」にその『こちらで勝手に行った自宅療養期間は記入してもらえるのか』という悩みに向けたお話です。
分かりにくいので、完全に僕のケースでお伝えします。
当てはまる項目があれば読み進めて下さい。
1・うつ病の診断を受け、『2週間休み』という診断をもらう(2週間で診断書発行)
2・2週間経過してもあまり良くならず、『もう少し休もう』と決め、会社にその旨を伝えた(自己判断、会社とのやり取りで、医師のアドバイス云々ではない)
3・その後10日間の休みを経て復職
要するに、
医者との関わりを持たず、会社とのやり取り、もしくは自分だけでの判断で無断欠勤によって自宅療養した場合、その期間はどうなるの?という疑問になります。
で、先に結論を言いますと、これは『医者によります』
僕は書いて貰えませんでした。
傷病手当金の『医師の意見欄』はあくまで意見であって法的な効力はない
そもそもなお話なんですが、傷病手当金を支払うかどうかの決定を行うのは保険組合であって会社でもお医者さんでもないんですね。
すごく極端な話、どんなに書類を完璧に揃えても保険組合がNOという決定をすればそれまでで、医師の意見欄というのはあくまで『それが通りやすいための武器』となります。
なので、その意見欄に関してはあくまで『意見』であって、『証明』ではないんです。法的な効力は弱い部類に入ります。
でも、書いてないと実際支払われないのが現実
しかし現実問題で言うならその欄が無記入、もしくは自宅療養した期間を除いたものだった場合、医師の言うことが最も優先されるでしょうから、その判断を元に支払いが行われると考えてほぼ間違いありません。
保険組合の人
『医者が書いてるんだからこの日からこの日が支払い対象でしょ。決まり!お前の自己申告なんぞ知らんわww』
という事です。
もちろん保険組合にもよりますし、会社があなたのうつに関してどれだけ経過を知っているか、認識しているか、話を通すかという部分でも左右されますが、お医者様の言うことが絶対!というスタンスになるのはある程度仕方ないと言えます。
医者は『法的効力』についての見解が曖昧
話を戻すと、勝手に自宅療養した期間の日付についてですが、これは『意見』なので医師側からすれば別に書いても良いものなんですね。
あなたの友達が『あー、あいつ?なんか家で寝てたらしいよ』と言うのと根本的には同じということです。極端ですが。
ですが、この点について医師も誤解していることが多いのです。
実際、僕もそうだったのですが、その欄への記入を嫌がる医師って沢山います。
なぜなら、『責任が発生するから』です。
医者も神様ではないので、先ほどの法律云々のお話には疎い部分があり、傷病手当金への記入を『しっかりした書類への記入=責任』と感じる部分があるのでしょう。
実際問題、それを良しとしてしまうと嘘の申告を手伝う可能性も大いにありますから、気持ちはわかります。
いくら法的に効力は弱いと言っても、医者が適当に承諾するようになったらマズイです。
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書く事は出来るが、たぶん書かない
でも、実際あなたが書類を書いて貰うために復職した後(もしくは月の区切りなど)に精神科医なりクリニックなり行って、その空白の期間を『自宅療養していました』と言えば、今までの診察の推測で書くことは可能です。
もちろん、いきなり初見の医者に行って、『今まで寝込んでました。書いて下さい』は通用しないでしょう。
でも、今までの経過を知っている医師であれば『意見』を書くのはアリなのです。
ただし、この一事を
『あー確かに、あの様子だと自宅療養もありかもね。OK。書くよ』という人と、
『いや、うちに顔出してない期間の証明なんて出来ない!』という医師がいるということです。
そして、ほとんどの場合、それは『書かない』という選択をするでしょう。
付き合いの長い医師や、頻繁に通っていたクリニック、たまたま空いた空白期間、患者に寄り添うスタンスの神。
こういった場合なら書いてくれるケースもあるでしょうが、僕の場合だと3回の診察で記入してくれることはありませんでした。
そして、自宅療養を自分か会社との話し合いだけで決めるような場合、多くはこれに該当しないでしょう?
それはよく分かります。
『医者行くのもめんどくさい…だるい…』って感じで、最低限しか行っていないのではないでしょうか?
違ったらすみませんが、僕はそうでした。
うつになると、近くのコンビニ行くのもおっくうですよね。
でも、それだと多分書いて貰える見込みは薄いというお話です。人情的な話になりますが。
一応、打診はして下さいね?『書いてくれる?』って。
面倒でしょうし、断られたらいやな気持ちになるのは分かりますが、所詮あなたと一生関わるわけではない医者です。
機械かなんかだと思うのがいいと思います。
お金がヤバイ!何がなんでも書いて欲しい!っていうときは?
うつが長引き、実際自宅療養で6ヶ月でも1年でも自宅から出られずに、お金が底をつくケースもあるでしょう。
そうなった場合ですが、2択です。
1・法的な効力を持たない事を説明して書いて貰う
2・諦める
1のケースで再度聞いてみたら書いて貰ったという報告もありますので、臆さずに『なんでダメなんですか?』と言ってみるのは良い選択です。
面倒に感じるなら電話でも良いでしょう。
最悪、然るべき方法をとるという選択肢もありますが、それはそれで手間もお金もかかるので御免被ることかと思います。
僕が選択したのは2でした。
お金に余裕があるわけじゃないけど、まぁ死ぬってほどでもない。
そんな時はぶっちゃけ会社に『傷病手当金はいいです』って言った方が話が早いし、ストレスは最小限で済みます。
諦めちゃうと、不思議と『まぁいっか。違う方法でお金工面しよう』となるのが人間です。
その、書類云々とか振込み日云々で余計なストレス抱える方が、僕にはストレスでした。
そんなやりとりに時間使うくらいなら、家で寝ていたいのがうつ病なんですよね。
まとめ
傷病手当金の医師の意見欄についてでした。
医師の意見を無視して自宅療養した場合、
●医者が書く事は良しとされているし、それがないと通らない可能性が大
●でも、医者からすれば知らない時間の事を証明するみたいで嫌
●どうしても支払ってほしい場合、会社になんやかや言われる場合はめんどくさい
●ぶっちゃけお金だけの問題で済むなら諦めた方がスッキリする
こんな所です。
個人の経験によって作成した記事なので間違いや問題があれば訂正しますのでよろしくお願いします。
以上、抑うつ患者からでした。