masaです。
みなさんの周りに外国人はいますか?
先日興味深い話を友人から聞いたのでこんな話をしましょう。
僕たち日本人が当たり前のように使っている言葉でも、海外の人からすると意味が絶妙に違う日本語シリーズです。
例1・大丈夫です
友人の体験。
嫁実家にて(嫁宅は日系ブラジル人)
嫁母「ご飯食べていくでしょ?」
友人「あ、大丈夫ですよ^^」
↓
ご飯出てくる
↓
友人「は?」
わかります?これって面白いな~と思いました。
この「大丈夫です」っていう言葉って使いますよね?
表面的な「平気です」っていう意味の他にもやんわり断る時に用いることがあると思うんですけど、その「断る意味」の方が伝わらないっていうこと。
海外の表現って直接的な事が多いらしく、日本語のように遠回りな言い方って伝わらないんだそうです。
先の例で言うなら、「大丈夫です」=「OKです。飯食います。」っていう肯定的な意味として捉えられているんですね。
でも雰囲気とか身振り手振りは「いらないです」ってなってるから相手は「?・・食べるってことだよな?・・」みたいな顔になっていたそうです。
僕たちって、相手の気遣いに対してはっきり断ると「迷惑です」とでも言っているような気がして心苦しくなっちゃいますよね。でもそれだとNG。
いらないものはいらないとハッキリ断る。もしくはもう少し分かりやすい言い方にすると良いのかもしれませんね。
- 大丈夫です=×
- お腹がいっぱいなんです=〇
- 食べてきました=〇
- そんな豚の餌食えるか=◎
例2・悪いね
「ちょ、それ取って」
「はいよ」
「悪いね」
↑
は?
ってなるみたいです。まあ意味が伝わらなくても問題ないけどね。
日本人は「ありがとう」より「すみません」が先に来てしまうところがあります。確かによく考えたらこのシーンは「ありがとう」で良いハズなのに、謝っていますよね?
海外では謝る事ってそうそうないみたいですね。
※ライトなやつは別だけど(肩がぶつかって「お、そーりー♪」みたいな)
謝る=自分の非をガッツリ認めた場合のみで、ビジネスシーンなんかで謝ろうものなら責任が全て自分に来てしまうんだとか。
まして上の例では悪いことなんて何1つしていないのに自分で「自分が悪い」と言っています。こう言われたら面白くないですか?
「日本人は悪くもないのによく謝っている」なんて言われていますからね。
他にも
- 「恐れ入りますが」
- 「失礼ですが」
- 「お手数ですが」
これは最初から謝っているようなものですからね。日本人としては相手への気遣いから来る言葉ですが、海外では少し卑屈に映ってしまうのかもしれません。
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例3・おかげさまで
「あ、ケガ治ったんだ」
「おかげさまで」
これも海外にはない表現です。日本では「誰ということはないけど、自分の周りの方のおかげで」といった意味合いで使われます。
やはりこういったボヤ~ッとした表現は伝わりづらく、外人さん相手なら直接的な言い回しにした方がハッキリわかるみたいですね。
海外において、上の例に1番近い表現では「ラッキー・幸運だった」という言い方に変わってしまうようです。
個人に対してお礼を言うなら「君のおかげで」と言う必要がありますね。でもそう言うと「は?なんもしてないけど?」ってなっちゃいます。
例4・おつかれさま
「あ、お疲れ様です〇〇ですけど~」
「イヤツカレテネエシ」
日本では相手を労うとともに、挨拶としても使われていますよね。特によくわからないのが後者の挨拶として使われる方なのかなと思います。
話の最初に謝る「恐れ入りますが」みたいな感じですかね。挨拶としての言葉ではないと。
挨拶であれば
- 良い1日を
- 調子はどう?
- 会いたかった
これらが適当で、労いの言葉として使うなら
- よくやった
- やったな
- さすがです
こんなのが適当なんだそうです。
知らずに使っている?日本語の素晴らしさ。
こうしていくつか挙げてみて、共通するのは「気遣い」が根底にある言葉が、外人さんには理解できない傾向が強そうですよね。
- 大丈夫です=好意をハッキリ断らない
- 悪いね=手を煩わせてすまないという気持ち
- おかげさま=自分一人の力ではありませんという謙虚さ
- おつかれさま=挨拶として使う時は、あなたはいつも頑張っている、日頃の苦労を言葉だけでも労う言葉
こんな意味を含んでいる所までは分かりづらく、表面的な意味でしか捉えられないのでしょう。確かに、自分が日本人じゃなかったら分かる訳がないなと思いました。
こんな事に気づいたときに、「日本語ってすごい」と思いましたね。
普段意識しないで使っている言葉もありますけど、そのどれもが日本人特有の心遣いが背景にあるんだなーって。
この国に生まれたことを、少しだけ誇らしくなった午後でした。